ガンシナ注連七輪(しめなわ)

ガンシナから生まれた
久高島の注連七輪(しめなわ)
『結回(ゆいまある)』

カヤで編んだまあるい輪(和)の〝ガンシナ〟に、
五穀発祥の地と命の水への感謝を込めた麦穂を添え、
天と地を結ぶフボウ(クバ)の葉で編んだ花を飾り、
結び十字の月桃のサンを結びました。
下げ手の縄ひもは、漁などでも使われてきた
アナナシナー(アダンの芯で編んだ縄)です。

神と人々をつなぐ、ガンシナ

水の乏しい久高島で、女たちが毎日の水汲みをし、運ぶ時、頭に乗せ身体を守り、安定させたのがワラで編んだまあるいガンシナです。

それは道具であると同時に、天の恵み〝水〟を通じて神様と自分たちとを結んでくれる大切な存在であり、日々の生活の営みを守る大切な『お守り』でもありました。

五穀の種は、ニライカナイの海から伊敷(いしき)浜に流れ着き、大地の恵みをもたらしました。

ことに麦は、水の少ない久高でも、踏まれるほにどたくましく育ち、大きな実りをもたらし続けてくれています。

島で実った麦穂は、ゆたかな水を湛える玉城・受水走水(うきんじゅはいんじゅ)に実った稲穂に呼応するかのように、水の乏しい久高島が『命の源泉〝いじゅん〟=水』を通して、沖縄本島、そしてその先々の土地と繋がり、水への感謝をあらはすしるしでもあります。

神木、フボウ(クバ)

フバ島とよばれるクバの島、久高。

天と地を結ぶフボウ(クバ)。クバは、地上から天に昇る柱、神木そのものです。

そのクバの葉でかたどった花は手栄えのあかし。

島では、男性をフボーリーといいクバと繋がっていて立つもの、女はそれを育てるものとされます。

そこに、横軸と縦軸が生まれ〝十〟をかたどり、安定と平和に繋がります。

麦穂を結んだ〝サン〟は、結び十字そのものです。

バランスがとれ安定・平和になると〝十〟がカジマヤー(風車)のように回りだし、やがて輪(和)を描き、調和・融和・平和を生み出します。

「注連七輪(しめなわ)」の願い

地球の中の七つの海は全部繋がり、連なっています。

久高島のおばあたちの祈りが注がれ、世界へと連なる〝注連七輪(しめなわ)〟。

島の八十代、九十代のおばあたちは、日々の祈り、まつりごとの祈りを通じて、自分の健康、家族の健康、島の健康、国の健康、世界の健康・平和を祈る暮らしを何十年も毎日毎日、繋いできている人たちです。

そのおばあたちが、命のお守り〝水〟を汲み運ぶ際に欠かせない民具〝ガンシナ〟から生み出す〝注連七輪〟は、新年の新しい〝希望〟の始まりを言祝ぎ、日々に寄り添い安寧を願うものです。

島の自然から生まれたこの〝注連七輪〟を通して、私たちも自然の一部として、生かし生かされていること。

ただ守られているのではなく、守り守られているという、自然崇拝の神の意識と一体感になること。

感謝して気づくことで、自分の中にもその意識が溶け込み、それは自分自身の中を気づくことにも繋がり、自分こそが、かけがえのない自分への祈り・お守りでもあることをぜひ感じていただければと思います。

久高島の輪の中に

天と地を結ぶ木がクバであるように、天と地を結ぶ木は、また自分自身でもあります。

それが意思木(意識)になれば、強い意思を持った、強い木が育ちます。

伊敷(意思木・石木)浜にたどり着いた種を自分自身の肉体と魂の畑にも蒔いて、どうぞ自分という大きな木をお育てください。

三六五日、一年を通してこの〝注連七輪〟は、あなたの日々と久高島から繋がります。

そして、あなた自身の中の種や木や実りを映し出す鏡ともなります。

五穀発祥の久高島から命と平和の根源の種をいただき、実りをいただき、それを分け、広げ伝え、結び、循環していくこと。

島のおばあたちが丹精込めて作り上げた安寧への祈りと感謝のかたち。

この〝ガンシナ注連七輪〟『結回(ゆいまある)』がその架け橋となってくれることを切に願います。

てぃんさぐぬ花 (天に咲く花)

作詞・作曲/不詳

てぃんさぐぬ花は、世界中のウチナーンチュに広く親しまれている愛唱歌であり教訓歌です。

てぃんさぐぬ花や 
爪先(ちみさち)に染(す)みてぃ
親(うや)ぬゆしぐとぅや 
肝(ちむ)に染みり

天(てぃん)ぬ群(む)り星(ぶし)や
読(ゆ)みば読まりしが
親(うや)ぬゆしぐとぅや
読みやならぬ

夜走(ゆるは)らす船(ふに)や
子ぬ方星(にぬふぁぶし)目当(みあ)てぃ
我(わ)ぬ生(な)ちぇる親(うや)や
我(わ)ぬどぅ目当(みあ)てぃ

宝玉(たからだま)やてぃん
磨(みが)かにば錆(さび)す
朝夕(あさゆ)肝磨(ちむみが)ち
浮世(うちゆ)渡(わた)ら

誠(まくとぅ)する人や
後や何時迄(いつまで)いん
思事(うむぐとぅ)ん叶てぃ
千代(ちゆ)ぬ栄(さかい)

なしば何事(なんぐとぅ)ん
なゆる事(くとぅ)やしが
なさぬ故(ゆい)からどぅ
ならぬ定み

行(い)ち足(た)らん事(くとぅ)や
一人足(ちゅいた)れ足(だ)れ
互(たげぇ)に補(うじな)てぃどぅ
年や寄ゆる

あてぃん喜ぶな
失なてぃん泣くな
人のよしあしや
後ど知ゆる

栄(さかい)てぃゆく中に
慎ましまなゆみ
ゆかるほど稲や
あぶし枕ぃ

朝夕寄せ言や
他所(よそ)の上も見ちょてぃ
老いのい言葉(くとぅば)の
余りと思(うむぅ)な

【歌意】

ホウセンカの花は爪先に染めて 親の教えは心に染み渡る

天上に群れる星は数えれば数え切れても 親の教えは数え切れないものだ

夜の海を往く船は北極星を目当て(目印)にする 私を生んだ親は私の目当て(手本)だ

宝玉と言えど磨かなければ錆びてしまう 朝夕と心を磨きながら日々を生きて行こう

正直な人は後々のいつまでも 希望は叶えられ末永く栄えるだろう

何事も為せば成るものではあるが 為さぬことはいつまでも成らないだろう

一人で出来ないことは一人でやらず助け合いなさい お互いに補い合って世の中は成り立っている

有っても喜ぶな失っても嘆くな それが良いことか悪いことかは後々にわかることだ

満たされている時ほど謙虚さを忘れてはならない 稲穂が実ると頭を垂れてあぜ道を枕にするように

老人の朝夕の言には真摯に耳を傾けなさい 老い先短い者の与太話などと侮るべきではない

ガンシナ注連七輪のご購入について

2020年(令和2年)度用のガンシナ注連縄の販売期間は、旧正月の2020年1月25日(土)までとなります。限定100個の販売で、なくなり次第終了となります。

購入ご希望の方は、下記の「ガンシナ注連七輪(しめなわ)」をクリックいただきますと、オンラインショップにリンクされますので、こちらよりお手続き・ご決済を行なってください。